「内田クレペリン検査トピックス」カテゴリーアーカイブ

内田クレペリン検査と「パーソナリティ」

内田クレペリン検査は、もともとはパーソナリティ検査として開発された心理テストではありませんが、<25分法>(15分作業-5分休憩-10分作業)とその後の<30分法>(15分作業-5分休憩-15分作業)の作業曲線と、受検者の臨床像との相関を研究した結果、作業曲線の特徴から受検者の性格や行動を予測できることがわかり、パーソナリティ検査としても使用されるようになりました。

主に日本国外で使用されている内田クレペリン検査のオンライン判定※では、受検者のパーソナリティの特徴を「行動や性格にかかわる5特性」で表現します。

※検査の実施は従来どおり検査用紙と鉛筆を用いますが、判定をオンラインで行うことで、現地に判定員を置いたり、検査用紙を日本に送ったりする必要がありません。

「行動や性格にかかわる5特性」は以下の5種類です。

  1. 発動性
    ものごとへのとりかかりや環境への順応に関する特性
  2. 柔軟性
    気分の変化やものごとへの対応の柔軟さに関する特性(従来判定の可変性の一部)
  3. 敏感性
    内面の敏感さや感受性に関する特性(従来判定の可変性の一部)
  4. 耐抗性
    ものごとに取り組む粘り強さやこだわりに関する特性(従来判定の亢進性)
  5. 回復性
    疲労からの回復や持久性に関する特性

それぞれ、その特性の傾向がもっとも低い段階から「不足(--)」「やや不足(-)」「中程度(なし)」「やや過度(+)」「過度(++)」の5段階で評価します。

それらの組み合わせは3,125と多岐にわたります。
基本指標では同じゾーンに評価された受検者でも、この特性でみると、別のパーソナリティ傾向が見えてくるでしょう。

ここで注意しなければならないのは、作業量と同様に、「不足」や「過度」が良し悪しを表しているわけではないと言う点です。
その性格・行動特性が求められる状況であれば「適材」という判断になりますし、そうでなければ「ミスマッチ」ということになります。
どのような性格・行動特性であっても、場合によって長所にも短所にもなりうるということです。

「行動や性格にかかわる5特性」早見表

不足方向 過度方向
発動性 長所 : じっくり・芯が強い・しっかりした
短所 : 気乗りしにくい・えり好みが強い・我を張る
長所 : とりかかりが素直・新しい環境への適応が早い
短所 : 軽はずみ・その場限りの・気配りが過剰
柔軟性 長所 : 落ち着きがある・着実な・平然とした
短所 : 行動がマイペース・無関心・感受性が乏しい
長所 :行動に柔軟性がある・感受性豊か・表情豊か
短所 : 波が出やすい・調子いい・変わりやすい
敏感性 長所 : 状況を敏感に察知する・気配りをする
短所 : ムラが激しい・過敏・動揺しやすい
耐抗性 長所 : 無理をしない・あっさりとした・こだわらない
短所 : 粘り強さに欠ける・妥協的・へこたれやすい
長所 : 粘り強い・意志をつらぬく・がんばりがきく
短所 : 自分のやり方にこだわる・むきになる・強引
回復性 長所 :ー(回復性の不足の方向性については、あまりポジティブな意味ではとらえません。)
短所 : コンディション/モチベーション低下の疑い
長所 : 回復力が高い
短所 : 気乗りしにくい(発動性不足と同じ意味合い)・慣れが遅い

《人力资源报》で中国の内田クレペリン検査販売店の取り組みが紹介されました。

2020年7月20日、《人力资源报》(No. 3299)は、7月7日に発生した貴州省でのバス事故を受けて、「特別な職業グループの心理的ケアが差し迫っている」という記事を第一面に掲載し、特に運輸産業にかかわる専門従事者の心理的ケアにおける人才金港の取り組みを紹介しました。

人才金港は、中国における内田クレペリン検査の登録販売店です。

内田クレペリン検査と「誤答」

内田クレペリン検査は、心理検査のなかでも「作業検査法」と呼ばれるジャンルの検査で、受検者には一桁の数字どうしの足し算を連続して行う、連続加算という作業を課します。

例えば、3と8とが並んでいる場合、3+8=11なので、下一桁の「1」と記入するルールですが、これを「1」以外の数字を書いて、“そのままにした場合”、「誤答」判定となります。

“そのままにした場合”というのは、内田クレペリン検査には、もし間違えた場合は線/で消して正しい答えを書き直すことができる、という救済ルールがあるからです(検査実施前に説明されます)。
仮に3+8を2と書いてしまっても、/で消して1と書き直せば正答となり、誤答とはカウントされません。

さて、内田クレペリン検査の一般的な判定では、特定の3行分の誤答数をカウントします。
検査全体で30行ですので10%のサンプリングを行うということです。
この3行の作業でいったいどのくらい誤答が出るものでしょうか。

日本・精神技術研究所の統計では次のようになっています。

全体の10%にあたる3行の誤答数
全体の10%にあたる3行の誤答数

0個:受検者の約46%
1個:受検者の約25%

ここまでですでに70%を超え、

2個:受検者の約12%
3個(1行で1個):受検者の約6%

ここまでで約90%となります。

「普通の人は一桁の数字の足し算をほとんど間違えない」と言ってしまって良さそうですね。

ということは、1行で5個も10個も間違える人は、何かしら普通ではない状態にありそうです。
出現頻度が低いので、統計的な分析に用いるのは難しい面がありますが、誤答を多発する人には臨床的な特徴が見えてくるのも事実です。

  • うっかり間違えて気づかなかった
    パラパラと不規則に誤答が出るパターンが多く、「あせり」が原因になっていることが多いようです。
  • 正しいと思い込んでいた答えが間違えだった
    8+3をすべて2と答えるなど、自分の思い込みに気づかない人がたまにいます。固執傾向がありそうです。
  • 間違えに気づいたが直さなかった、気づいているが直せない
    誤答が立て続けに出ることが多く、心のブレーキが効かない状態になっているようです。
  • 最初から正答を書く気がなかった、途中でどうでもよくなった
    検査にまじめに向き合う心理状態ではないときに発生しがちです。
  • そもそも計算ができない
    作業量が極端に少ない場合が多く、十指で数えている姿も見受けられます。

内田クレペリン検査と「作業量」

内田クレペリン検査の検査用紙には、1行に116個の数字が並んでいます。隣り合った数字の足し算を行うのが内田クレペリン検査の作業ですので、1行全部やりきると115回作業したことになります。
内田クレペリン検査の本検査では、1分ごとの号令により行替えを行いますが、号令がかかる前に端まで到達してしまった場合はそのまま次の行に移るルールになっています。
もし、次の行に移って5個計算できたところで号令がかかった場合は、1分間に120個計算できたことになります。

さて、「普通の人」は1分間にどのくらい作業するかというと、日本人の平均は60個前後です。
全体の作業量を30分で割った日本人の「平均作業量」の分布は50~74個で約60%、55~69個で約40%です。
すなわち、このあたりに入ると「普通の作業量」と言えるでしょう。

日本人の平均作業量(AV)の分布
出典・日本・精神技術研究所

内田クレペリン検査の作業量は様々な研究がされています。

まず同年代の集団の作業量分布をみると、満遍なく存在するのではなく、平均作業量に近い人が圧倒的に多く、離れれば離れるほど減ってゆくという、正規分布のようなグラフになります。
適材適所を図る際、作業量は多ければ多いほど「良い」のかというとそのようなことは無く、特に会社で使用する場合は、状況や業務目的に対する必要十分な作業量の範囲があり、作業量が多すぎても少なすぎてもミスマッチが起こりやすくなります。

尚、平均作業量は、国や地域によってかなり異なっており、経済発展の度合いによる生活のテンポに影響されると推測しています。
これまでの受検者のデータ(※国や地域全体を意味しないので注意)から見ると、日本、韓国、中国の沿岸部、香港、台湾では平均作業量は55~61個、東南アジアとインドでは41~46個となっています。

東アジアと東南アジアの作業量比較
出典:日本・精神技術研究所 ※母数や取得年代に差があるため、参考値です。

国や地域との比較においては、平均値だけではなく、分布を見ることも大切です。例えば、ASEAN人材の作業量上位20%を集めると、日本人の平均値を10%も上回ることが上記グラフから見て取れます。

また、年齢による作業量の推移も研究されており、子供のころは成長するにつれてぐんぐん作業量が伸び、大人になるとだいたい30代で伸びが止まることが分かっています。
具体的には、日本人の15~16歳の集団の平均作業量は約40個ですが、成長に従ってぐんぐん伸びて22歳の集団では60個に達します。このあたりから伸びは緩やかになり、30代の集団では65個近くをキープしますが、その後は緩やかに下降してゆきます。
ここからは、子供の発達過程を見たり、新入社員の伸び代を測ったりすることができます。

日本人の平均作業量(AV)の年齢による推移
出典:日本・精神技術研究所

特殊な分野の研究では、作業量が高い集団と低い集団とを比較すると、低い集団の方が事故を起こしやすいことが分かっています。

内田クレペリン検査と「合否」

内田クレペリン検査の判定結果には「合格」「不合格」といった判断基準はありません。
内田クレペリン検査を「適材適所」に使う場合、どのような人材を「適材」とするかは、実施者がそれぞれの状況、目的に応じて決めています。

作業量と性格・行動特性の組み合わせが、

  • 担当する業務に対して適正か
  • 担当する役職に対して適正か
  • 既存メンバーに対して適正か
  • 将来求める役割に対して適正か

総合的に判断する必要があります。
本人の判定結果だけで「合否」を判断しようとすると、ミスマッチが発生しやすくなり、ひいては様々な問題が起きやすくなります。

能力や性格・行動特性が業務とマッチしていない例
能力や性格・行動特性が業務とマッチしていない例

また、その基準は固定的なものではなく、最初に基準を決めても、その基準が最適かどうかは継続して検討することが必要です。
検査用紙や判定結果を廃棄せず、機会があれば検査結果と臨床像とを照らし合わせることが、適材適所を掴む上手な使い方といえます。

各販売店は、お客様ごとに個別の事情を伺い、過去のケースなどをご紹介しながらアドバイスをさせていただきます。

導入事例2 – 社会福祉法人 長岡福祉協会 大木優さん

退職の原因は人間関係のミスマッチ。
適切な採用と人員配置で職員の早期離職が防げるように。

  • 職員が気持ち良く働ける、採用応募者の絶えない法人。
  • 人間関係が円滑になり、早期離職が解決できた。
  • 作業曲線の結果から、相手の向き不向きが分かる。
  • ただ使っているだけでは駄目。
    検査結果を分析し、考察することが大事。
  • 外国人採用やドライバーの適性検査など、
    あらゆる場面で使用できる。

インタビュー全文はこちらをご覧ください。
「導入事例2 – 社会福祉法人 長岡福祉協会 大木優さん」

導入事例1 – 株式会社ジェイサット 森川晃さん

異国での人事採用では、
相手が「どのように働くか」を見極めるのが一番難しい。
内田クレペリン検査のおかげで、それが見える化できた。

  • ミャンマーにおける人材紹介事業ではスクリーニングが最も重要。けれども、他の適性検査ではピンとこなかった。
  • 個々の人材の適性の見える化で、
    より適切なマッチングが出来るように。
  • 言語や文化の違いがあるからこそ、
    異国での活用は特におすすめ。
  • 適材適所の人材配置で、より効率的な組織づくりを。

インタビュー全文はこちらをご覧ください。
「導入事例1 – 株式会社ジェイサット 森川晃さん」

内田クレペリン検査と「時間」

内田クレペリン検査は、検査のやり方の説明から本検査終了まで約50分間を要します。
まず、検査のやり方の説明があり、その中で1分間の練習によるウォームアップがあります。その後、1分ごとに行替えをしながら15分間の連続加算作業を行い、5分間の休憩後、もう一度1分ごとに行替えをしながら15分間の連続加算作業を行います。

ドイツの医学者、精神科医エミール・クレペリン(Emil Kraepelin, 1856年2月15日 – 1926年10月7日)は、<5分法>による様々な連続加算作業によって、いろいろな条件が作業量または作業経過に及ぼす影響を研究しました。
いろいろな条件とは、アルコール、カフェイン、悲哀感、注意の分散、抑うつ状態、情緒興奮、緊張、練習効果、練習効果と疲労との関係、練習効果の限界、午前と午後の作業との相違、昼間労働者と夜間労働者との間にみられる相違、食後の作業低下、等々です。
また、クレペリンは、作業経過を決定していると考えられる因子を分析し、緊張、興奮、慣れ、練習、疲労の5因子を提示しました。
これらの成果はクレペリンの主宰する研究機関誌「心理学研究」の中で、「作業曲線」としてまとめられています。

日本の心理学者内田勇三郎(うちだゆうざぶろう、1894年12月15日 – 1966年11月18日)は、クレペリンの作業曲線の検証過程で、様々な試行錯誤によって<25分法>(15分作業-5分休憩-10分作業)による「作業定型」を発見し、内田クレペリン検査を開発しました。

内田クレペリン検査はまず、日本の精神医学会に導入されることとなります。
「作業定型」と受検者の作業曲線との乖離を分析することで、意志障害の診断法としての使用が確立されたのです。
※現在でも日本の医療機関での内田クレペリン検査実施は、診療報酬点数区分D285-2として保険適用されています。

さらにその後の研究・検証により、内田クレペリン検査は<30分法>(15分作業-5分休憩-15分作業)に改められ、意志障害の診断にとどまらず、受検者の「仕事ぶりの一般的な特性」を推定するために広く使われるようになり今に至っています。

内田クレペリン検査の「やりかた」

内田クレペリン検査は、心理検査のなかでも「作業検査法」と呼ばれるジャンルの検査です。
簡単な一桁の足し算を1分毎に行を変えながら、休憩をはさみ前半と後半で各15分間ずつ合計30分間行います。
全体の計算量(作業量)、1分毎の計算量の変化の仕方(作業曲線)と誤答から、受検者の能力面と性格や行動面の特徴を総合的に測定します。
日本だけでなく世界中で広く使われているインド・アラビア数字を使った繰り上がりのある一桁の足し算さえできれば、大人でも子供でも、文化や言語の異なる同士でも、誰でも全く同じ検査を行うことができます。

内田クレペリン検査の「攻略」

内田クレペリン検査が実施されることを事前に知った受検者は、「内田クレペリン検査 攻略」といったキーワードでインターネット検索して、「こんな結果を出せばいい」といった攻略ページを見つけることがあるかもしれません。
そのような場合、実施者は「攻略的な受検態度は全くお勧めしない」と言ってあげてください。

内田クレペリン検査の判定結果には、「良し悪し」という判断がありません。
仮に、作業曲線の形や作業量を受検者が希望通りに操作できたとしても、実施者側が求めている働きぶり(「能力面の特徴」と「性格・行動面の特徴」)と合っていなければ、それはミスマッチという判断になります。

特に「作業曲線」の形を操作的に作ろうとする行為は、不自然な検査結果につながります。
また、「作業量」を増やそうと事前に何度も何度も練習する行為も、限界があってあまり意味がないだけでなく、無理をすることで本来の働きぶりを見出せなくなってしまいます。

内田クレペリン検査の「対策」

内田クレペリン検査は心理テストの中でも「作業検査法」に分類され、エネルギー消費の生理的制御装置の動きについての検査ということもできます。
極端な睡眠不足や疲労時には検査に影響が出ることがありますので、正しい判定結果を得るための対策は、受検者のコンディションを整えることです。
前日はゆっくり睡眠をとって、疲労などが残っていない状態で受検してもらってください。
検査実施のタイミングとしては、仕事やほかのテストの前が最適です。

内田クレペリン検査の「練習」

「時間がないし、簡単なので練習欄の実施を省略することはできますか?」と、内田クレペリン検査のご利用者様からよく聞かれます。
この問いに対する答えは「省略できません」です。

内田クレペリン検査の検査用紙には、日本語版であれば「レンシュウ」、英語版であれば「Drill Section」という練習問題があり、本検査前のやり方の説明の中で実施されます。

この「練習」には検査のやり方を学習するという目的の他に、ウォーミングアップの意味があり、非常に重要です。
「練習」を省略すると、本検査の出だし部分に大きく影響してしまうことがありますので、受検者が内田クレペリン検査のやり方をよく知っているような場合でも、絶対に「練習」は省略しないでください。

尚、ウォーミングアップではなく、作業量を上げる対策としての練習に関しては、数字に慣れるという意味では、毎日少しずつ練習する(頭を使う)とある程度(劇的ではなく)作業量は増えますが、検査の直前に余計な練習をすると、疲労が勝ってしまい逆効果になることがあります。

シーン別ご利用例 -学校関係ー

こんな方へおすすめ

  • 生徒指導、学級運営のために、客観的な指標が欲しい方へ
  • 生徒の個別性を活かす進路を見つけていきたい
  • 就職支援にあたって学生の理解を深めたい
  • クラスのまとまりがなく困っている

気になる生徒をすばやく見つける

一般的に中学校や高等学校では、ひとりの先生が数十名の生徒を指導することになります。
人間はもともと複雑な生き物だといえますが、その時期の生徒ときたら一生のうちでもっとも多感なうえ、ものすごいスピードで日々変化しています。
そんな複雑な教室をしっかりホールドしておくというのが、とても大変な仕事であることは想像に難くありません。
理想としては、すべての生徒に均等に関われればいいのでしょうが、実際には「気になる生徒」から「放っておいても安心な生徒」まで、先生の見立てにもグラデーションがあるでしょう。
一年間という限られた時間のなかで、いかにすばやく「気になる生徒」を見つけて適切な関わりをもてるか、ということが先生の大事な役割といえます。
「気になる生徒」はどこにいますか?(マトリックス)

「UKアイ」で複眼的に生徒をみることができる

先生が生徒を理解するうえで、もっとも豊かで重要な情報は日ごろの観察にほかなりません。
でも先生も人ですから、ときには観察が偏ってしまうこともあるでしょう。
そんなときに頼りになるのが、自分以外の「眼」からみた生徒の情報です。
ここでいう「眼」というのは、文字どおり、他の先生や生徒の眼もありますし、テストの結果や部活動への取り組みといった客観的なデータも当てはまります。
内田クレペリン検査(UKテストなどとも呼ばれます)も、そんな客観的な「眼」のひとつになります。
先生の観察と検査のデータ「UKアイ」を複眼的に組み合わせることで、より立体的に生徒個人や学級をみることができるでしょう。

生徒自身の自己理解のきっかけをつくる

先生が学級や生徒をアセスメントする材料としてだけでなく、内田クレペリン検査にはもうひとつ、教育現場で実施する大きな価値があります。
それは、生徒自身に「わたしってだれ?」という問いかけを考えるきっかけをつくることです。
生徒本人が自分の判定結果をみることで、自ら「わたしってどんな特徴があるの?」という問いかけを発し考えるきっかけができるでしょう。
中学生や高校生のときは、まだまだ自分のアイデンティティを模索している時期です。
検査の結果は、自分の行動特性を考えるひとつのきっかけになるでしょう。
検査の結果を無理に受け入れるのではなく、自分に当てはまること、当てはまらないことをじっくり考えることで、生徒が自己理解していく材料になります。
自分自身の「働きぶり」を考えることは、当然、キャリア教育にもつながっていきます。

シーン別ご利用例 -外国人の採用ー

こんな方へおすすめ

  • 日本国内で外国人を雇用したいが、どうやって選べばいいか困っている
  • 海外での人材採用時、採用基準が不明確(面談と履歴書のみで採用している)
  • 文化が異なる国での採用だからこそ、応募者の能力や行動特徴について、客観的指標が欲しい
  • 従業員の特性を知り、本人にあった配置をしたい

異なる言葉や文化の人たちと一緒に仕事をする

日本国内で働く外国の人たちを目にする機会が増えましたね。
すこし前までは観光客が多くなったという印象でしたが、いまでは日本で仕事をして生活している外国出身の人たちがたくさんいます。
コンビニなどでも、日本語で丁寧に応対しながら、あの複雑なレジの機械を器用に操作する外国人をよく見かけます。
自分が外国で働くところを想像してみると、尊敬の念が湧いてきます。
いっぽうで、そんな表舞台の裏では、働く人も雇用する人もいろいろな苦労があるのだろうと思います。
できるだけ仕事と人のミスマッチを減らしたい、というのは外国人を採用するときも日本人を採用するときも同じです。
でも外国人を採用するときには、言葉や文化の違いもあって、その人の仕事上のパフォーマンスを予測することがより難しいということがあるでしょう。
そんなとき、内田クレペリン検査がお役に立てます。

言葉や文化の違いの奥にある生の「働きぶり」を測ることができる

内田クレペリン検査は言葉をつかった質問(設問)による検査ではありません。
ですから、まず質問を翻訳する必要がありません。
そして、質問をつかう多くの検査のように、その人が育った文化の影響によって質問の受け取り方 がずれてしまうようなことがありません。
言葉や文化の影響の奥にある生の「働きぶり」を測ることができる、といえるでしょう。
でも、ちょっと気をつけてください。その人が大切にしている言葉や文化も、外国人と一緒に働くうえでとても大事なポイントです。
内田クレペリン検査でわかる「働きぶり」だけでなく、検査ではわからないそういった面もしっかり確認してください。
わたしたちは、国籍や言語にかかわらず、目の前にいる一人の個人の「働きぶり」や所属する文化、属性が尊重される職場が増えていくことを願っています。

日本だけでなく、世界へ広まる内田クレペリン検査

日本国内で働く外国人への活用に先んじて、内田クレペリン検査は1990年代から海外で使われはじめています。
とくにアジア圏に進出した日本企業が現地で人材を採用する際に活用されてきました。
また、韓国では、(いまでは世界的な企業に成長した)サムスンがいち早く導入し、韓国内だけでなく世界中の製造拠点で内田クレペリン検査を活用してきた実績もあります。
そして現在、わたしたちはアジア圏を中心に多くの地域に販売店を設置し、現地の日本企業での活用を支援しています。
現地で、人の採用や配置にお困りの方は、ぜひ現地の販売店に相談してみてください。

シーン別ご利用例 -安全管理ー

こんな方へおすすめ

  • 物流/運輸/建設/製造/衛生管理などのお仕事の安全管理を強化したい
  • 適性検査を使って事故の少ない集団を作りたい
  • 組織全体の管理を客観的に行いたい
  • 安全管理面で人材配置を再検討したい

日本の鉄道の安全神話を支える

日本の鉄道といえば、その安全性と正確性が世界的に有名です。でも、そんな日本の鉄道にも、たくさんの人が亡くなるような大事故が多発していた過去があるのをご存じでしょうか。
戦後まもない1948年ころ、当時の国鉄では重大な責任事故が多発し、ついにGHQからも改善勧告が出されるほどでした。
そこで国鉄が注目したのが、事故頻発者の存在です。どうも事故は偶然起こるのではなく、事故を繰り返し起こす人がいるようだという見立てのもと、事故頻発者の予測をいろいろと試みました。
そのときに事故頻発者と相関がみられたのが内田クレペリン検査でした。
内田クレペリン検査を適性検査として導入したことが功を奏し、年間1400件以上あった責任事故は、その後数年で300件以下にまで減少しました(もちろん、適性検査以外の取り組みも含めた総合的な効果です)。
いまでも、内田クレペリン検査は国土交通省の省令に実施を定められ、日本の鉄道の安全を支え続けています。

採用時の選抜だけでなく、定期的なチェックで効果があがる

安全管理で使用するときのコツは、採用時の選抜で適性を判定するだけでなく、その後も定期的に検査を実施して「働きぶり」の変化をチェックしていくところにあります。
最近、高齢者による交通事故が社会問題化しているように、加齢によってわたしたちの作業スピードや判断力は衰えていきます。また、うつ病のような心理的な不調の状態に陥ると、いろいろな判断力が低下してしまいます。
定期的に検査を実施することで、そういった変調をチェックして事故の発生を減らしていくことができます。
日本の鉄道業界では、長年にわたり、三年ごとの定期検査が義務化され、いわばストレスチェックの先駆けのような仕組みで運用されてきました。

バスや宅配便、工場での事故の防止から自衛隊まで使われている

鉄道業界における安全管理への活用方法はバスや宅配便などの運輸業はもちろん、工場での事故防止など、他の業種にも広がっていきました。
民間の企業だけでなく、自衛隊でも入隊した隊員に対して内田クレペリン検査が実施されています。
戦車、潜水艦、戦闘機といった、より高い安全性が求められる乗り物の運転適性を測るだけでなく、さまざまな配置の資料として活用されています。
身体を使った作業をともなう仕事において、内田クレペリン検査の「働きぶり」の予測性は、他の心理検査に比べてとくに高いといえるでしょう。
安全管理の目的で検査を導入することで、事故を起こしにくい(発生する確率が低い)集団をつくることができます。
安全管理、とくに人員の選抜や配置でお悩みの担当者の方は、ぜひお試しください。

シーン別ご利用例 -人材採用・配置ー

こんな方へおすすめ

  • 自社に最適な人材を採用したい
  • 面接だけではわからないその人の本質的な特徴を知りたい
  • その人の働き方の特徴を入社前に知りたい
  • 客観的な検査で自社の最適配置を検討したい

「本当の個性」を見抜く

みなさんの会社では、人材を採用するときにどんな方法で選んでいますか?
面接や質問に答えてゆくタイプの適性検査では、みんな同じように見えてしまう。回答が本心かどうかわからない。そんな話題をよく耳にします。
採用担当者は、ひとりひとりユニークな個性を見きわめ、自分の会社が求めるダイヤモンドの原石を発掘しようと日々頭を悩ませているはずです。

客観的な検査結果が、
採用後の仕事の成績を予測する

ここでちょっと専門的な研究をご紹介しましょう。
1998年にアメリカで発表された研究(ハンター、シュミットの研究)で、採用時に客観的な検査(知能検査)を用いることに意味があるか、という問いに端を発した研究です。検査だけでなく、履歴書や面接などいろいろな採用時の基準をとりあげ、採用基準の成績とその後の仕事の成績との相関を測りました。
その結果をみると、もっとも相関が高かったのは「試用期間の観察」で、その次に高かったのが「客観的な検査」と「構造的な面接(すべての人に同じ質問を行う面接)」の成績でした。いっぽう、あまり相関が高くなかったのは「履歴書」や「経験」、「非構造的な面接」などの結果でした。
この研究では、もしアメリカの公務員の採用において客観的な検査を用いないとすれば、その生産性の損失は約156億ドル(当時のレートだと1兆7,000億円!?)にのぼると試算しています。
これは、なかなか大きなインパクトですね。

内田クレペリン検査は、50分間で実施できる「インターンシップ」

上記の研究では知能検査が対象でしたが、じつは内田クレペリン検査は知能検査とも高い相関があります。
さらに知能検査とは異なる側面も見ることができます。
受検者がその能力を、どんなふうにコントロールして発揮するクセがあるのかという面です。
「能力」と「コントロール」。このふたつの側面をかけあわせた特徴を「働きぶり」と呼んでいます。
内田クレペリン検査は、受検者にモデル化した仕事(作業)を遂行させる、つまり実際のストレス(負荷)をかけることで、受検者の「働きぶり」を予測することができます。
さすがに「試用期間の観察」ほどの精度は望めないかもしれませんが、いわば「50分間のインターン」ともいえる検査です。
応募者の隠された「働きぶり」の個性を、ぜひ内田クレペリン検査で発見してください。
(※検査にかかる時間は、やり方の説明+練習+本検査、合わせて約50分間です)

ヤンゴン外国語大学日本語学科最終学年の生徒に向けて、日系企業向けの就職フェア開催され、内田クレペリン検査が活用されました。

ヤンゴン外国語大学日本語学科最終学年の生徒に向けて、日系企業向けの就職フェア開催され、内田クレペリン検査が活用されました。

ヤンゴン外国語大学日本語学科最終学年の生徒に向けて、日系企業向けの就職フェア開催

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