内田クレペリン検査と「誤答」

内田クレペリン検査は、心理検査のなかでも「作業検査法」と呼ばれるジャンルの検査で、受検者には一桁の数字どうしの足し算を連続して行う、連続加算という作業を課します。

例えば、3と8とが並んでいる場合、3+8=11なので、下一桁の「1」と記入するルールですが、これを「1」以外の数字を書いて、“そのままにした場合”、「誤答」判定となります。

“そのままにした場合”というのは、内田クレペリン検査には、もし間違えた場合は線/で消して正しい答えを書き直すことができる、という救済ルールがあるからです(検査実施前に説明されます)。
仮に3+8を2と書いてしまっても、/で消して1と書き直せば正答となり、誤答とはカウントされません。

さて、内田クレペリン検査の一般的な判定では、特定の3行分の誤答数をカウントします。
検査全体で30行ですので10%のサンプリングを行うということです。
この3行の作業でいったいどのくらい誤答が出るものでしょうか。

日本・精神技術研究所の統計では次のようになっています。

全体の10%にあたる3行の誤答数
全体の10%にあたる3行の誤答数

0個:受検者の約46%
1個:受検者の約25%

ここまでですでに70%を超え、

2個:受検者の約12%
3個(1行で1個):受検者の約6%

ここまでで約90%となります。

「普通の人は一桁の数字の足し算をほとんど間違えない」と言ってしまって良さそうですね。

ということは、1行で5個も10個も間違える人は、何かしら普通ではない状態にありそうです。
出現頻度が低いので、統計的な分析に用いるのは難しい面がありますが、誤答を多発する人には臨床的な特徴が見えてくるのも事実です。

  • うっかり間違えて気づかなかった
    パラパラと不規則に誤答が出るパターンが多く、「あせり」が原因になっていることが多いようです。
  • 正しいと思い込んでいた答えが間違えだった
    8+3をすべて2と答えるなど、自分の思い込みに気づかない人がたまにいます。固執傾向がありそうです。
  • 間違えに気づいたが直さなかった、気づいているが直せない
    誤答が立て続けに出ることが多く、心のブレーキが効かない状態になっているようです。
  • 最初から正答を書く気がなかった、途中でどうでもよくなった
    検査にまじめに向き合う心理状態ではないときに発生しがちです。
  • そもそも計算ができない
    作業量が極端に少ない場合が多く、十指で数えている姿も見受けられます。


海外での外国人採用にも日本国内の日本人採用と全く同じように使用することができる作業検査法適性検査・パーソナリティ検査
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