内田クレペリン検査と「作業量」

内田クレペリン検査の検査用紙には、1行に116個の数字が並んでいます。隣り合った数字の足し算を行うのが内田クレペリン検査の作業ですので、1行全部やりきると115回作業したことになります。
内田クレペリン検査の本検査では、1分ごとの号令により行替えを行いますが、号令がかかる前に端まで到達してしまった場合はそのまま次の行に移るルールになっています。
もし、次の行に移って5個計算できたところで号令がかかった場合は、1分間に120個計算できたことになります。

さて、「普通の人」は1分間にどのくらい作業するかというと、日本人の平均は60個前後です。
全体の作業量を30分で割った日本人の「平均作業量」の分布は50~74個で約60%、55~69個で約40%です。
すなわち、このあたりに入ると「普通の作業量」と言えるでしょう。

日本人の平均作業量(AV)の分布
出典・日本・精神技術研究所

内田クレペリン検査の作業量は様々な研究がされています。

まず同年代の集団の作業量分布をみると、満遍なく存在するのではなく、平均作業量に近い人が圧倒的に多く、離れれば離れるほど減ってゆくという、正規分布のようなグラフになります。
適材適所を図る際、作業量は多ければ多いほど「良い」のかというとそのようなことは無く、特に会社で使用する場合は、状況や業務目的に対する必要十分な作業量の範囲があり、作業量が多すぎても少なすぎてもミスマッチが起こりやすくなります。

尚、平均作業量は、国や地域によってかなり異なっており、経済発展の度合いによる生活のテンポに影響されると推測しています。
これまでの受検者のデータ(※国や地域全体を意味しないので注意)から見ると、日本、韓国、中国の沿岸部、香港、台湾では平均作業量は55~61個、東南アジアとインドでは41~46個となっています。

東アジアと東南アジアの作業量比較
出典:日本・精神技術研究所 ※母数や取得年代に差があるため、参考値です。

国や地域との比較においては、平均値だけではなく、分布を見ることも大切です。例えば、ASEAN人材の作業量上位20%を集めると、日本人の平均値を10%も上回ることが上記グラフから見て取れます。

また、年齢による作業量の推移も研究されており、子供のころは成長するにつれてぐんぐん作業量が伸び、大人になるとだいたい30代で伸びが止まることが分かっています。
具体的には、日本人の15~16歳の集団の平均作業量は約40個ですが、成長に従ってぐんぐん伸びて22歳の集団では60個に達します。このあたりから伸びは緩やかになり、30代の集団では65個近くをキープしますが、その後は緩やかに下降してゆきます。
ここからは、子供の発達過程を見たり、新入社員の伸び代を測ったりすることができます。

日本人の平均作業量(AV)の年齢による推移
出典:日本・精神技術研究所

特殊な分野の研究では、作業量が高い集団と低い集団とを比較すると、低い集団の方が事故を起こしやすいことが分かっています。



海外での外国人採用にも日本国内の日本人採用と全く同じように使用することができる作業検査法適性検査・パーソナリティ検査
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