今回は、「マルチプルエントリービザ」について。

「リエントリーパーミットのマルチプル」と「マルチプルエントリービザ」って違うの? という方がほとんどだと思いますが、全く違いますので今回はそれを見てみましょう。

リエントリーパーミット(再入国許可)のマルチプル」は、前回見たとおり、タイに入国して“滞在許可”を受けた後に、その期間内において何度出入国しても滞在許可が無効にならない制度です。
例えば、12月31日までの滞在許可を受けて「リエントリーパーミットのマルチプル」を取得しておけば、この間何度出入国を繰り返しても、12月31日までの滞在許可は有効です。
これは、期限近くに出入国をしても同じで、例えば、12月29日にタイを出国して、12月30日に再入国したとしても、滞在許可は12月31日で変わりません。
すなわち、滞在許可の延長が認められない限り、12月31日中に出国する必要があります。

マルチプルエントリービザ」は、有効期間中、何度でも入国できる“ビザ”です。
例えば、タイの会社に、1回16日以上※の出張を1年間に3回以上することが決まっている場合、ノンイミグラントビザBのシングルエントリービザだと、9,000円☓3回で27,000円かかりますが、マルチプルエントリービザなら22,000円で取得できますので、マルチの方がお得です。

※1回15日以下の出張であれば、事前に労働省雇用局宛に所定の書類を届け出ることにより、ビザがなくても入国可能です(映画撮影の場合は別途認可必要)。

ノンイミグラントビザBマルチプルエントリーの有効期間は1年間で、期間中何度入国しても、その都度90日間滞在可能です。
例えば、12月30日まで有効のノンイミグラントビザBマルチプルエントリーで、最終日に入国したとしても、そこから90日間の滞在許可を受けることができます。
滞在許可日数は、入国日も含めてカウントしますので、この場合翌年の3月29日まで滞在可能ということになります(閏年の場合は3月28日まで)。

タイで就労する場合は「マルチプルエントリービザ」は不要です。
労働許可更新の際に滞在許可も現地で更新されますので、必要に応じて「リエントリーパーミット」を取れば良いわけです。
「マルチプルエントリービザ」が必要なシーンは、31日以上の観光や就労以外での入国を繰り返す場合に限られて来ます。

日本人がビザなしでタイへ入国できるのは、「30日以内の観光目的」のみです。ビザを取得せずに、入国カードの目的欄で観光以外の目的をチェックした場合、入国を拒否される可能性がありますので、ご注意ください。