今回は、タイの社会保険制度について。

タイでは民間被用者を対象とする社会保険制度があり、民間企業で勤務する方は、外国人であっても全員加入が義務付けられています。
制度の内容は、主に健康保険と年金部分に分けられますが、年金の受給資格を得るには15年以上の加入が必要(2011年現在該当者なし)ですので、ここでは健康保険部分を見て行きましょう。

 ←社会保険証(病院が指定されている)

この社会保険で受けられる主な利益は、通院・入院も含めて、疾病・怪我での診療・投薬が無料となるものです。
歯科に関しても、抜歯・歯石除去・小さな虫歯の充填治療は、適用対象です。

※適用対象外の例は、こちらをご覧ください。
http://www.sso.go.th/wpr/eng/sickness.html (英語)

日本では3割負担のところがタイでは無料、というのが嬉しい制度ですが、日本とはいくつか大きく異なる部分がありますので、注意が必要です。

まず、日本の場合はどこの病院でも健康保険は適用されますが、タイの場合は、加入時に社会保険制度に加入している病院・診療所から1つを選び、緊急搬送以外はこの病院・診療所でしか適用されません。
従って、タイ国内旅行中に病気や怪我で病院に運ばれた場合は、すぐに自分の選択した病院に移らないと、応急処置以外の医療費は自己負担になってしまいます。

また、本人のみが対象で、扶養家族を含め、本人以外は対象外です。

選べる病院・診療所も限られており、この社会保険制度には国公立のほか多くの私立病院・診療所も加入していますが、日本語で診察が受けられるような高級病院(バンコク病院、バムルンラート病院、サミッティウェート病院など)は加入していないため、基本的にタイ語か良くても英語での対応となります。

適用になるまでにも時間がかかります。
日本では、住民登録をしたその日から国民健康保険が有効になりますが、タイでは3ヶ月間給与天引きで保険料を納めてからの適用になります。
つまり、タイでの就業直後は保険が使えません。